司法書士とは

一般の方にとって、司法書士というのはなじみの薄い職業かと思います。
名称くらいは聞いたことがあっても、実際にどんなことを業務範囲としているのか、過不足なくご存じの方はほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。

「司法書士にはどんなことを依頼できるのか？」
「司法書士というからには、法律関係の業務をするのだろうけど、では弁護士とはどう違うのか？
また似たような名称の資格として行政書士というのもあるけど、これとの違いも分からない…」

…そういった疑問を持つのは、一般の方であれば当然だと思います。
確かに、これら3つの資格は、しばしば「法律系資格」等と称されており、取得難易度は弁護士・司法書士・行政書士の順番であると言えますが、しかし単純に法律専門職の1級・2級・3級という上下関係ではなく、それぞれ専門分野が異なっていますので、どれがご自身の抱える問題につき相談すべき相手なのか、正しく選択する必要があります。

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弁護士 については、謂うまでもなく 裁判（訴訟） の専門家であり、法廷外の交渉も含め、法律上の紛争に関する全ての業務をとり行うことができます。
司法書士も裁判関係をその業務範囲の一部としておりますが、弁護士と比較すると、訴額にして140万円以下の簡易な民事事件しか代理人としては扱うことが出来ない等多々制約があります。
とは言え、140万円以下という制約があっても、一般の方からの依頼は、結構この範囲に収まってしまうものも少なくありません。
また、代理人となれる範囲を超える問題についても、書類作成によりサポートする権限は与えられていますので、費用（報酬）のことも考慮して弁護士と使い分けしていただくことになります。